1998年から2015年までの放射線帯電子フラックスの推移 (GOES10/GOES11/GOES15) 135°W
このプロットは、1998年から2015年までの >2MeV 電子のフラックスの推移を示しています。
データは GOES 衛星シリーズが観測した値です。細い線は1時間平均値、太い線は年平均・最大値です。
2003年から2008年は、11年周期で繰り返す太陽活動の下降期のため、年平均値・年最大値ともその他の年と比べると数桁増加していることがわかります。
過去15年間で GOES 衛星シリーズが観測した >2MeV 電子のフラックスの最大値は、太陽活動下降期の2004年7月28日に GOES10 号基が観測した 300,000[個/cm2 sr s] でした。
2009年は、太陽活動の極小期にあたり、黒点数が極端に少なく太陽風速度も低い状態が長い期間が継続したため、その影響で、放射線帯電子フラックスも低い状態となりました。
太陽風速度(上)と太陽黒点相対数(下)の推移を示すグラフです。太陽活動には約11年の周期性があります。太陽の活動と放射線帯の変動には深い関連性があることが知られています。